坐辺師友(ざへんしゆう)

会長メッセージarchives/wrote 20250820 #18

若い頃、何気なく通過して行った言葉。それが歳を重ねることで、重く感じる言葉がある。そのひとつが「朱に交われば赤くなる」だ。人の成長について、環境の影響は計り知れないものがある、少年時代、親から色々注意されたものだ。不良グループと付き合っちゃいけない、勉強できる子と一緒にいなさい、という類の親からの言葉は、当時はとても面倒でうっとおしく感じられ、逃げるようにかわしていました。しかし少し大人になり、自分が好きなことや本当にやりたいことが見つかった時、この言葉がどうにも染みてくるようになる。音楽やスポーツなど、上手なグループと一緒に活動すれば、引っ張られて上手になることを知った。常に進歩と成長を考え行動するグループにいれば、自分も交わって良い影響を受けて、より良い方向へ向かう。しかしこれは決して全ての人に当てはまるものではない。常に向上心を持った人に当てはまるものだ。前向きさや向上心がない人には、この意味がなかなか伝わらない。晩年になった今、改めてこの事を感じます。また、私はそのことを知ってか知らずか、本当に良いモノだけに在る「気」のようなものをずっと大切にしてきたように思います。お金がなかった若い頃も、少しだけ自由になった今も、とにかく「素敵な」ものと出会うとだいたいすぐに買います。周囲の人から「衝動買い」「無駄遣い」と言われることも少なくありませんでしたが、私はそんなことは全く気にしていませんでした。そのモノ自身と、そのモノを作った人の想いや感性をいただく為の「授業料」と私はいつも言ってきました。佳き物から得られる感性は、不思議なことに、見ているだけでは自分のモノにはなりにくいのです。手にして、一度でも使ってみて、なるほどと思う。勉強させてくれてありがとうと言い、また謙虚にもなる。そこに、ちゃんと授業料が必要だというのが、私の信念だからです。そうして、自分が影響を受けたり、リスペクトしたモノや人に囲まれて生活していると、それが当たり前のようになり、いつしか自分のものになっている。これは、普通の人よりきっとたくさん授業料を払った私だから言える、間違いない事実だと思っているのです。


そして、最近「坐辺師友」という言葉と出会いました。なるほどと思い、とても納得しました。坐辺師友(ざへんしゆう)とは、北大路魯山人の言葉で、「身の回りの物が師であり、友である」という意味で周りの環境や事物から学び成長していく姿勢を表しています。私が考え感じてやってきたことそのものだと思い、改めてみなさんにお伝えしたいと思った、素敵な言葉です。みなさんもぜひ真似してみてください。

 

 

 

 

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