JIB誕生秘話(6回連載)その2

社長メッセージarchives/wrote 20180820 #53

JIB誕生秘話(6回連載)その2

●音楽との出会い

ヨットと出会った僕は、
続いて、私の人生においてとても大切な要素のひとつ、
「音楽」と出会うわけですが、
面白いことにそのきっかけとなったのも
またヨットなんです。

ヨットで航行中、大変な強風に見舞われ、
神戸港に避難しました。

その時先輩にライブハウスに連れていってもらったのです。

そこは「ロストシティ」といって、
神戸ではちょっと有名な店でした。

そこで初めて体験したライブが、
僕の音楽との出会いになったのです。

楽器と歌がこんなに楽しいのか…!!!! と、
大きな衝撃を受けました。

帰ったら直ぐに自分もやってみたくて、
父親に買ってもらった高級カメラを
こっそり(もちろん無断で)売り払って、
そのお金でギターを買いに行きました。

●アルバイト
とにかく、毎日の活動資金を稼がねばと。

しかしアルバイトをすれば
ヨットも音楽も勉強も出来ないなあと。
しかし、僕は浪人。
来年の受験が気になりつつも、
でも僕の好奇心は楽しいことへ一直線。

そこで選んだ答えが、
早朝のアルバイトでした。

朝4時から朝8時までの4時間をほとんど毎日、
中央卸売市場で野菜果物の荷物の積み降ろし作業、
朝の筋トレです。

当時はまだフォークリフトがまだ普及しておらず、
トラックから手で担ぎ下ろすのが普通でした。
思い出としては、ゴボウはきつかったなと。
ひと束30キロで土まみれ、
肩に担げば首筋から背中へ土が入り痒くてたまらない、
まさに額にあせしてお金を稼ぐ、
これも強烈な思い出です。

●刺激的なヨットライフ

ヨットに出会って一年が経ちました。
また、浪人です。

しかし、この頃になると、
「お前、何か変わったな」と言われたり、
自分も何か妙な自信が
湧いてきたりするようになっていました。

街でチンピラにからまれようが、
怖いものなしです。

この頃は、ヨットライフを通じて、
関西の財界人なども含め、
色んな大人と出会うようになり、
その大人たちから、色んな事を教わりました。

それもまた私にとってとても刺激的な事であり、
今も役に立つ大切な教えも
このときに彼らから教わりました。

二浪のち大学へ。

この時は大学へ進学するというよりも、
学生になれば更に自由な時間を手に入れられるという
不純な発想でしかありませんでした。

また、ある時は社会人のように、
そしてまた学生になったりと、
色んなことが経験出来ると考えていました。

学校では、勉強ではなく
音楽の練習に明け暮れていました。

思えば、そんな、
とんでもない学生の私が当時に得たものは、
今の私にとって、
かけがえのない財産になっているのです。

この時に思ったことが今のドッグハウスです。
大人になったら自分達の好きな音楽が
出来る場所が欲しいと言う夢が、
私の心の中にひとつ灯りました。

(続く)

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