International Dragon The Royal Class

●Dragonとの出逢いと再会
60歳という年齢を機に、赤いちゃんちゃんこの替わりに気に入った赤いバイクを買い、そしてもうひとつ、僕にとってはこの上なく意味のある、とても大事なものを手に入れる事が出来ました。
それが、『ドラゴン』というヨットです。

出逢いは僕がまだ10代の、ヨット経験が始まって間もなくの頃。
それはとんでもなく格好良く美しく優雅なオーラを放ち、それまで私が知っていたヨットとはまるで違ったものでした。
余分なものは一切まとわず、トレーニングされた肉体のようにシャープでエレガントな美しい曲線美は、速く走る為だけに生まれた機能美であり、説得力を持たせ、だからこそそのオーラは格別なものでした。
僕は運良く乗せてもらい、そのキレのある走りや、デッキと水面がギリギリに触れあう感じにシビれ、乗ってみて一層さらに深く感動したのです。

●『Dragon』というヨットは
正式には『INTERNATIONAL DRAGON THE ROYAL CLASS』のヨットで、今から約80年も前に誕生したヨットなのです。
『ロイヤル』と付くくらいですから、デンマーク王室の王子様などはじめ、諸国の王室の方々がよく乗らているヨットであり、まさに由緒正しいヨットなんです。

僕は今まで色んなヨットに乗ってきましたが、ドラゴンは単に憧れだけのヨットでした。
何故ならこの種の艇は、帆走(セイルだけで走ること)することの機能以外なにもありません。
クルーザーにしてもいいくらい意外にも大きなサイズなのに、もちろんキャビンやゆったりしたコクピットも、楽しげな装備も一切何もありません。車で例えれば、クラシックのF1カーみたいなものです。
だからこそこの船に乗るなんて言うメンバーは、元オリンピック選手など、一様にヨットの強者ぞろいなのです。

去年の11月JIBの30周年のパーティには、ドラゴン級のレース活動をずっとされているヨットの諸先輩方が、たくさん出席してくださったのですが、『君もドラゴンに参加しろ。
船はみんなで捜すから』と、僕に薦めてくれたのです!
この種の船は国内にはほとんどなく、乗る船を探すだけでも大変な事なんです。
JIB30周年という大きなイベントを機に、僕はヨットの先輩方にドラゴン界へウエルカムされたということです。
これは僕にとって、とても意味深く嬉しい事でした。

そして今年の春、ドラゴンを手に入れたのです!
それは偶然ではあるのですが、私の60歳の誕生日に合わせた、胸躍る出来事でした。

●命名『Rainbow Seeker』
さて、船名は『Rainbow Seeker』です。
直訳すれば「虹をどこまでも探しにいく探求者」といったところでしょうか。
このままの意味だけでも充分ですが、名前の由来は実は私の音楽活動にあります。
私のバンド(『Cat Rig』というバンドです)で演奏する曲の中で、最も好きで最も演奏回数が多い曲の名前なんです。
ジョー・サンプルという大好きなピアニストの非常にお洒落な曲で、これは、ぴったりと思い命名したのです。

Rainbow Seeker

ドラゴンの事はこちらで詳しくご覧になれます
●International Dragon Association
http://www.intdragon.org

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