JIBトートバッグに何故ハトメ?

社長メッセージarchives/wrote 20151220-#19

こんにちは

1980年に作り、
おかげさまで今も、非常に人気の高いJIBの看板商品、
「トートバッグ」を作ったきっかけです。

JIB Opne Tote

私が新しいものを作ろうと考えたとき
その基本は、とてもシンプルです。

『世にあるもの(売ってるもの)は買えばいい』

“買えばいい” とは、
身も蓋もない話しになりますが、
既に売っているものは、
売っているモノの完成度が既にあります。
私はカバンを作り続けていますが
自分で作れないもの
自分が作るよりもよほど良いものは
他社製でも遠慮なく使わせてもらっています。

だからこそ、
自分が作るもの、使いたいものは
自分が経験してきたものを盛り込み、
世に無いもの(売ってないもの)を作ろう、
そんな思いで生まれた最初の商品が
トートバッグでした。

そんな思いの中に盛り込んだことが
私のテーマである、
『いざという時に使える』
です。

そうして、ハトメ付きのトートバッグを考えました。

丈夫なロープとちょっとした知識と知恵があれば、
このカバンのハトメとの組み合わせで
なんとかなるように、
ロープワークの知らない人でも
パニック状況下でも
だんご結びなら誰でもできるだろう、
それでとりあえずなんとかなる、
そういうイメージでデザインしました。

ハトメを4箇所に打ち、
工夫次第で何通りにも使える
サバイブできる可能性が広がる
そんな色んな機能を持つように想像しながら作り
実際に自分もぶらさがったり、
負荷をかけたりしながら、
アウトドアでたくさん使いこんできました。

そうして生まれたトートバッグ、
1978年創業から間もなくのこと。

機能もバランスも、
全く仕様を変える必要がないので
現在に至るまで、40年余りにわたり
モデルチェンジを行わず
同じものを作り続けてきました。

そうして、ありがたいことに
ファンの方々もたくさん増えて、
JIBのトートは
街の中で見かけることも多くなりました。

しかし、一般の客様は
ここに書いたような
私がこのカバンに込めた本来の想いをご存知ありません。
レスキュー機能は伝え方などがとても難しく、
伝えにくい部分もあったからです。
しかし、
これではいけないと思い立ったのは
東日本大震災の、悲惨な情景を見たときです。

いざという時、
JIBのカバンを持っておられる皆さんにとっても
少しでも役に立つ情報をお知らせしたい、
そんな想いで
「THE LAST RESORT(最後の手段)」
というタイトルで
普及キャンペーンを開始したのです。

新しいカバンを買わなくても、
家にあるJIBで充分。
軽くて丈夫で可愛くてカラフルなJIBバッグの顔。
でも実はもっと別の、本当の顔を、
どうか知ってもらいたい、
そんな想いなのです。

昨今の異常気象、
爆弾低気圧などによる尋常ではない雨、
津波、南海トラフの危機などに備え、
より多くの人に伝えたいという想いなのです。

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#RESCUE
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