JIBのトートバッグ
「エコロジー」
という言葉が私たちに近しくなってから少し時間がたちました。
近年ではますます環境問題に危惧する声も高まり、私たちJIBもその精神に大いに賛同する企業でありたいと思っています。
そんな中、今日は、JIBで最初の頃に生まれたオリジナルのかばん、「トートバッグ」についてのお話しをしたいと思います。
さて最近、「JIBはエコバッグ作らないんですか?」と、色んな方に訊ねられる事が多くなりました。
そこで、僕は考えるのです。
今の時代にリリースされているエコバッグのエコとは・・・?
エコロジーのエコ?
それともエコノミーのエコ?
テレビを見たり雑誌を見ていると、エコバッグ関連のものが多くとりあげられています。
どのメーカーも紙袋やポリエチレンの袋に変わるものであり、低価格を競っている感じがします。
そこで、また僕は考えます。
すぐに捨てられるものなら、これはエコロジーではなくエコノミーやなと思うのです。
JIBが80年代の初め頃に作ったトートバッグのきっかけは、デパートやショップでもらう紙袋。
これは、どこの家庭でも捨てられる事なく貯めおく便利で重宝なものでした。
バッサリほうりこんで簡単に使える、そこそこに丈夫である、といった点が、とても使い勝手が良い頃合いだったのです。
しかしこれは所詮、紙製。これがやぶれない素材で、もっと丈夫ならいいのに・・・
そうだ!”やぶれない紙袋”を作ろう・・・!
・・・と思った事がキッカケでJIBのトートバッグは生まれました。
たまたまその時は、スキーシーズン真っ最中でした。
ゲレンデで荷物が自分や仲間に目立つようにカラフルな色で作り、
駐車場で脱いだどろどろのスキーブーツを入れるためにトートバッグが役に立ちました。
また、ヨットでは、アンカーロープとアンカーなどをゴロゴロと入れておくのに使いました。
等々、いろんな用途で使え、また、何度でも洗濯でき長年にわたり使用できる事を目的に開発したのです。
テーマは”3E”。
-Enjoy=楽しむもの。
-Emergency =非常時に使える(はと目を使ったレスキュウ機能)もの。
-Ecology=素材が科学繊維で在る以上なるべくごみにならず長年に渡り使用できるもの。
そして、JIBのセイルバッグの原点となるトートバッグが生まれたのです。
捨てられない(くらい可愛くて)捨てられない(くらい愛着が生まれて)捨てられない(くらい丈夫な)そんな、絶対捨てられない(捨てたくない)と、思ってもらえるかばんが、僕の考えるエコバッグの理想型であり、ずっと以前から持ち続けてきたコンセプトの一つなんです。